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デジタル販促とは?アナログ販促との違い、メリット、具体的な手法を紹介

2023・10・06

デジタル販促とは

デジタル技術を活用して、商品やサービスを宣伝・販売することを意味する「デジタル販促」。
デバイスの進化やデジタルネイティブと言われる新たなユーザー層の台頭により、その種類や手法は日々変化を続けています。

この記事では、デジタル販促とアナログ販促の違い、デジタル販促のメリット、種類や具体的な手法について解説します。
また、デジタル販促が販促部門にどのような変化をもたらすのかもお伝えしていきます。ぜひお読みください。

デジタル販促とは?

デジタル販促とは、デジタル技術やインターネットを活用し、商品・サービスを宣伝し、購買を促すことを指します。
Web広告やSNSでECサイトへ促すオンライン完結のもの、Web広告やアプリを通してリアルへの集客を促すもの、デジタルサイネージや店頭のQRコードからオンラインへ誘導するものなどさまざまですが、「デジタル技術を用いて販売を促進するもの」というのが共通する点です。

ターゲットとしたい層と、ターゲットにとってほしい行動パターンから逆算し、最適なデバイスやツールを選んで行うのがポイントです。

アナログ販促との違いは?アナログ販促・デジタル販促それぞれのメリット

紙のPOPを持つ女性店員

デジタル販促という言葉が台頭してから、それらと区別するために生まれたのが「アナログ販促」という表現です。
オフラインで物理的かつ一方向的な販促手法を指して使われ、具体的には以下のようなものが該当します。

  • ポスター、パンフレット、店頭POPなど紙媒体の販促物
  • 看板、のぼりなどの店頭販促物
  • DM、ポスティングチラシ
  • イベント・展示会
  • サンプル・試供品の配布
  • テレビ・ラジオ・新聞などのマス広告

アナログ販促は、ブランドの世界観をリアルな空間、手に取れる販促物、クリエイティブなどで伝えることができる点や、インターネット上では出会えない層へアプローチできる点で優れていると言えます。

しかしながら、従来のアナログ販促では、「どれくらいの人に見てもらえたのか」「どのくらいの購買につながったか」という計測が難しいこと、印刷物などを使う場合には発注・在庫管理、発送・掲示・配布などの準備に工数にかかる負担が大きい点がデメリットとなっていました。

昨今では、印刷物にQRコードを入え、より詳しい情報が掲載されたWebサイト・ECサイト・SNSなどへ誘導するなどオンラインと連携するものも増えており、効果の検証は行いやすくなりつつあると言えるでしょう。

デジタル販促のメリット

デジタル販促の種類は多岐にわたりますが、共通するメリットとしては以下が挙げられます。

比較的安価に、予算に合わせた施策が打てる

テレビやラジオなどの伝統的なマスメディアに比べると、Web広告などは低コストで、予算に応じた広告を展開することができます。
また、効果測定が容易なため、費用対効果を判断しやすいこともメリットと言えます。

ターゲットの絞り込みが可能

Web広告・SNS広告などは、ユーザーの属性・行動データを基に、広告を配信する対象を絞り込むことができます。
これにより、広告主側は自社のターゲットとなりうるユーザーのみに、よりパーソナライズされたメッセージを届けることができます。

リアルタイム性

デジタル販促はリアルタイムな反応を引き出すことができます。
例えば、SNSを活用したキャンペーンなどであれば、ユーザーが投稿した反応やコメントをすぐに確認し、それに対してリアルタイムに対応することができます。
こうしたリアルタイム性の高いコミュニケーションは、ユーザーとブランドとの関係性を深めることができます。

バイラル効果が期待できる

SNSを活用したキャンペーンや、ECサイトに口コミを投稿してくれたユーザーへの特典などはバイラル効果が期待できます。バイラル効果とは、口コミやSNSで商品・サービスが自然に広がっていくことを指し、アイデアや仕組みづくり次第では自社からの発信だけでは出会えなかったユーザーを取り込める可能性があります。

デジタル販促の種類と具体的な手法

種類が増え続けるデジタル販促ですが、大まかにはオンラインで完結するもの、オフライン・オンライン連動型、リアル店舗内の販促をDX化したもので分類できます。
それぞれ見ていきましょう。

オンライン上で完結するデジタル販促施策

オンライン上でユーザーにアプローチし、ECサイトなどへ誘導するような販促施策には、以下のようなものがあります。

コンテンツマーケティング

自社メディアでの発信、各種SNS投稿などを通じて、ユーザーにとっても価値のあるコンテンツを提供し、ブランド認知度を高め、購買へとつなげる手法です。

SNS広告

Facebook広告、Instagram広告、X(旧:Twitter)広告などを活用して、自社のターゲットとなる属性のユーザーに絞って広告を配信し、ECサイトなどへ誘導して購買を促します。

検索結果連動型広告

GoogleやYahoo!などのプラットフォームでユーザーが検索したキーワードに基づく広告を配信する手法です。比較的、ニーズが顕在化されたユーザーに対してアプローチできます。

OMO販促施策

オフラインとオンラインを融合させ、新たな顧客体験を生み出す考え方を「OMO(Online Merges with Offline)」と呼びます。
OMOの考え方を取り入れた販促施策には以下のようなものがあります。

店舗アプリ・クーポン

スマートフォンアプリやメルマガ、SNSなどを通じてクーポンや特典を提供し、ユーザーが店舗で使用できるようにする施策です。

ストアロケーター

Webサイトやアプリで、顧客に最寄りの実店舗の位置情報を提供し、店舗へ誘導する施策です。

ジオターゲティング広告

スマートフォンの位置情報などを含むビッグデータを活用し、特定の場所で行動するユーザーに対して広告を配信し、店舗へ誘導する施策です。

クリック&コレクト

オンラインで注文した商品を、リアルの店舗、コンビニエンスストア、街中の宅配ボックスなど、ユーザーの自宅以外で受け取る仕組みを指します。
ユーザーの「少しでも早く商品を受け取りたい」というニーズを叶える他、物流業界の人手不足、物流費高騰の解決策としても注目されています。

リアルの店頭販促をDX化する施策

デジタル販促とはオンライン上での販売を促すイメージが強いですが、従来の店頭販促をDX化するものや、デジタルを活用した新しい顧客体験を提供するものも「デジタル販促」と言えます。例えば、以下のような手法があります。

デジタルサイネージ

店内にデジタルサインやディスプレイを配置し、商品情報・キャンペーン情報などをリアルタイムに配信できます。
また、こうした店舗内のサイネージを積極的に活用する「リテールメディア」の考え方も昨今、注目を集めています。

バーチャルリアルティ (VR) / 拡張現実 (AR) 店舗体験

仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を活用して、店舗への集客力を高めたり、購買を促します。
例えば、VRを活用して洋服を仮想で試着したり、商品にスマホをかざすと商品の詳細情報や、プロモーション動画が再生されるなどの仕掛けが可能です。

NFC(Near field communication)技術

小型かつ安価に設置できるタッチ通信端末、NFCタグなどを商品や売り場POPに設置し、顧客にスマホをかざしてもらうことで、次のアクションを促すことができます。
インターネットブラウザを立ち上げ専用サイトに誘導したり、アプリや電話を起動させたり、位置情報サービスなどと連携することも可能です。

モバイル決済

SuicaやQRコードなどスマホを活用してキャッシュレスで支払いを行うことで、ユーザーの待ち時間を減少させ、機会損失を防ぎます。
併せてセルフレジなどを導入すれば、スタッフが接客など他の業務に充てられる時間が増えます。

デジタル販促で、販促業務はどう変わる?

タブレットを見ながら会議するチーム
デジタル販促は、自社のブランドや店舗、商品・サービスなどのターゲットと相性を考えながら戦略を立てて導入することで、新たな顧客との出会い、既存顧客の体験向上に活かすことができます。

また、デジタル販促は、販促業務改善・効率化にもつながるものです。

例えば、チラシやDMと比較し、メルマガや店舗アプリなら顧客に対して瞬時に、かつ顧客の登録情報を元にパーソナライズされた情報を届けられ、効果測定が容易になります。
また、クラウド上での運用が可能なため、複数のスタッフが同時にアクセスし、業務を効率的に進めることができ、属人化も解消できます。

その他にも、デジタルサイネージの導入で紙のPOP貼り替えにかける工数を物理的に削減できたり、モバイル決済やセルフレジを浸透させることでレジに必要な人員を削減できるなど、小さなデジタル化の積み重ねは、全体で見ると大きな工数削減へと繋がっていきます。

デジタル化で収集した情報は、適切に活用することで、店舗のリアルタイムの状況把握や、今後の経営戦略の策定にも活かせるので、少しずつでも取り組んで損はないと言えそうです。

販促業務の効率化にはシステム導入も効果的

販促業務の効率化には、販促業務管理システムの導入も効果的です。

当社が提供する販促クラウド「SPinno」は、販促業務の効率化を目的に、販促領域に特化して開発されたクラウドシステムです。
販促クラウド「SPinno」の特徴は以下の通り。

販促業務の一元管理と見える化

販促クラウド「SPinno」は、販促物の企画・制作の取りまとめをする本部と、販促施策が行われる営業拠点・店舗、そしてデザイン会社・印刷会社・倉庫などのサプライヤーをクラウド上でつなぎ、データの一元管理と見える化を実現します。
これにより、メールやFAXといった見落としがちな連絡手段は不要となり、販促物の制作に関する進捗状況も関係者間で見える化されます。

ユーザーフレンドリーなUI/UX

特に営業拠点・店舗などのユーザーから多くいただくのは「販促物専用のECサイトのようなUI/UX」というお声。本部と現場の間で意図の共有が容易となるだけでなく、億劫だった販促物の手配業務がショッピング感覚で楽しく行えます。

画像ファイルの検索時間を短縮

SPinno上では、デザインデータなどの画像ファイルが全てサムネイル表示されるので、必要なファイルにスピーディにアクセスできます。

デザイン編集機能

軽微なデザイン修正であればSPinno上で完結することが可能であり、細々としたデザインの微調整にかかる費用と時間を大きく削減できます。
営業担当やスタッフが修正することも可能なので、より迅速で柔軟な修正が可能となります。

ログの可視化

販促品の受発注に関するログを可視化することで、使用頻度の高いアイテムや在庫整理の参考情報を得ることができます。
印刷量の検討、次の販促物の企画・デザインへの参考など、戦略的に活用いただけます。

新たに販促業務の担当となった方や、これまでの業務内容の見直しを行う方、現在ご利用いただいているシステムやサービスから乗り換え先を検討している方は、是非システム化による業務効率化をご検討ください。

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投稿者プロフィール

倉林宏樹
倉林宏樹クラウド事業 営業推進Department Manager
神奈川県出身。2013年のSPinnoの前身となるアルテック社に入社。以降、販促ソリューション事業にて、消費財メーカーや多店舗展開企業向けに販売促進に関わる企画提案の営業として従事。その後、クラウド事業部にて大手企業を中心に販売促進に関わる業務最適化のソリューション営業を行う。現在は営業推進にてマーケティング、インサイドセールスを管掌。
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