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ジオターゲティングとは?位置情報データを使った広告手法をわかりやすく解説

2024・02・07

ジオターゲティングとは

店頭集客や販促によく活用される新聞折込チラシ。地域に根ざした広告として高い効果を発揮してきましたが、近年では紙の新聞を購読しない世帯が増え、チラシが届きづらくなってきています。

そこで、新聞折込チラシが担ってきた「場所を特定した広告手法」の代替として、最近耳にするようになったのが「ジオターゲティング」です。
この記事では、ジオターゲティングの概要や、位置情報を使った広告手法について解説します。

ジオターゲティングとは

ジオターゲティングとは、パソコンやスマートフォンから取得した位置情報を基に、特定の場所にいる消費者に対して、カスタマイズされた広告やコンテンツを提供するマーケティング手法です。
取得した位置情報を利用し、より関連性の高いマーケティングメッセージを送ることで、広告の効果を最大限に引き出します。

例えば、「A商圏に今いる人」のほか、「A商圏に過去いた人」や「商圏内に複数回買い物に来た人・通勤している人」など、任意で特定の期間内にエリアにいたユーザーを指定することで、最適な広告を配信することができます。

ジオターゲティングの仕組み

ジオターゲティングの仕組みは、様々な方法でユーザーの位置情報データを収集し、ターゲットに広告やコンテンツを提供します。ここでは主な収集方法について見ていきましょう。

セルラーネットワーク(通信基地局)

スマートフォンやその他のモバイルデバイスは、最寄りの携帯電話の基地局に接続して位置情報を提供します。情報精度は低いものの、ネットワークの範囲が広いため、より広域な地理的ターゲティングに適しています。

GPS

GPSはスマートフォンや車載ナビゲーションシステムで広く利用されています。GPSデータは、特に屋外での精度が高く、ユーザーが特定の地理的範囲内にいるときに特定の広告を表示するのに理想的です。

Wi-Fi

Wi-Fiネットワークは、接続されたデバイスの位置を推定するために使用できます。ユーザーがWi-Fiネットワークに接続されている場合、そのネットワークの所在地を基に位置情報を把握できます。特に都市部や建物内部など、GPS信号が弱い場所で有効です。

ビーコン技術

ビーコンは、Bluetoothを使用して非常に正確な位置情報を取得できます。小売店舗など特定の場所に設置され、その場所に近づくとユーザーのデバイスに特定のメッセージやオファーを送信することができます。

ジオターゲティングのメリット・デメリット

メリット・デメリット

ジオターゲティングについてどのようなメリット・デメリットがあるのかについて紹介していきます。

メリット

・地域密着型の店頭集客に適していること
・エリアを限定してユーザーに適した情報を配信できること
・移動中の位置情報をもとに広告が配信できること
・ユーザーの行動履歴を取得しユーザーにあわせた広告配信ができること
・広告を見た人が来店したかどうかがわかること

デメリット

・商品購入やサービスの申し込みに直接つながることを目的としていないこと
・ターゲットを絞り込みすぎると配信されにくくなること
・効果測定には専門的な着眼点(専門性)が必要となること

ジオターゲティングを効果的に活用するためには、これらのメリットとデメリットを総合的に理解し、戦略的なプランニングと実行が鍵となります。

ジオターゲティングの活用事例

ジオターゲティングは実際にどのような活用ができるのか、具体例を交えてご紹介します。

小売業界におけるフラッシュセールのプロモーション

小売店がジオターゲティングを使用し、店舗の近くにいる人に対して時間限定のセール情報を配信すれば、店舗に足を運んでもらえる可能性が高まります。例えばスーパーマーケットなどの小売業界において、近くにいる人に2時間限定の割引セール情報を配信すれば、通常よりも高い来店率が期待できるでしょう。

イベントプロモーションでの集客増加

フェスティバルやコンサートの主催者がジオターゲティングを活用し、イベント開催地周辺にいる人々に対して特別オファーやチケット情報を配信します。実際の事例として、音楽フェスティバルの主催者が、イベント開催地の周囲5キロメートル以内にいる人々に特別割引チケットの広告を送ったところ、当日のチケット販売を促進しました。

レストランにおけるランチタイムプロモーション

レストランがジオターゲティングを使って、ランチタイムに近隣のオフィスビルやビジネスエリアにいる人々に特別ランチメニューや割引クーポンの広告を配信しています。この方法で、あるレストランはランチタイムの顧客数を大幅に増やし、特に新規顧客の獲得に成功しました。

不動産業界での物件案内

不動産会社がジオターゲティングを利用して、特定のエリアに興味を持ちそうな顧客に対して物件情報などを配信します。例えば、高級住宅地に近い地域にいる潜在顧客に対して、その地域の新規物件や特別な見学会の情報を提供することで、具体的な興味や需要に応じた物件案内を行い、成約率を高めることができます。

観光業界での地域プロモーション

旅行会社がジオターゲティングを使って、特定の観光地域やアトラクションの近くにいる観光客に対して情報を配信します。ある観光地の近くにいる旅行者に、その地域の隠れた観光スポットや地元のレストランの割引クーポンを提供したり、地域の魅力を伝えたりすることで、観光客の訪問率がアップするでしょう。

広告もパーソナライズが必要に

ジオターゲティングは、今日のデジタルマーケティングにおいて重要な役割を果たしています。
位置情報データを活用することで、企業はターゲットとする顧客に直接、そして効果的にアプローチすることが可能です。この手法は地域密着型のビジネスから大規模なブランドキャンペーンまで幅広く応用することができ、顧客体験の向上にも貢献できます。

ジオターゲティングを含むデジタル広告の未来は、今後ますますパーソナライズされ、ターゲットに焦点を当てたものになっていくでしょう。

リアルな販促業務の効率化にはシステム導入も効果的

本記事でご紹介したように、デジタル広告の技術は目覚ましい進化を遂げていますが、リアルの店舗や拠点を持つ企業で日々行われている「販促業務」についてはまだまだアナログなのが現状です。

当社が提供する販促クラウド「SPinno」は、販促業務の効率化を目的に、販促領域に特化して開発されたクラウドシステムです。
販促クラウド「SPinno」の特徴は以下の通り。

販促業務の一元管理と見える化

販促クラウド「SPinno」は、販促物の企画・制作の取りまとめをする本部と、販促施策が行われる営業拠点・店舗、そしてデザイン会社・印刷会社・倉庫などのサプライヤーをクラウド上でつなぎ、データの一元管理と見える化を実現します。
これにより、メールやFAXといった見落としがちな連絡手段は不要となり、販促物の制作に関する進捗状況も関係者間で見える化されます。

ユーザーフレンドリーなUI/UX

特に営業拠点・店舗などのユーザーから多くいただくのは「販促物専用のECサイトのようなUI/UX」というお声。本部と現場の間で意図の共有が容易となるだけでなく、億劫だった販促物の手配業務がショッピング感覚で楽しく行えます。

画像ファイルの検索時間を短縮

SPinno上では、デザインデータなどの画像ファイルが全てサムネイル表示されるので、必要なファイルにスピーディにアクセスできます。

デザイン編集機能

軽微なデザイン修正であればSPinno上で完結することが可能であり、細々としたデザインの微調整にかかる費用と時間を大きく削減できます。
営業担当やスタッフが修正することも可能なので、より迅速で柔軟な修正が可能となります。

ログの可視化

販促品の受発注に関するログを可視化することで、使用頻度の高いアイテムや在庫整理の参考情報を得ることができます。
印刷量の検討、次の販促物の企画・デザインへの参考など、戦略的に活用いただけます。

新たに販促業務の担当となった方や、これまでの業務内容の見直しを行う方、現在ご利用いただいているシステムやサービスから乗り換え先を検討している方は、是非システム化による業務効率化をご検討ください。

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