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メタバースの販促・プロモーション活用でおさえるべきポイント

2022・09・15

内閣府も注目のメタバース

インターネットでの巨大な仮想空間「メタバース」において、これから様々なコンテンツやビジネスが発生していくことが予想されています。
内閣府では、新たな成長分野の台頭に期待感を示し、具体的にどのような発展可能性があるか、懸念すべき事項は何なのか、ポイントとなる内容を「知的財産推進計画2022」にまとめています。

知的財産推進計画2022 / 内閣府
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/chizaikeikaku2022.pdf
(参照2022-09-15)

今後の日本のデジタル産業経済において、重要なキーワードとなっていくであろうメタバースについて、具体的な企業の活用事例を交えながら、その特長と、活用する際におさえるべきポイントを紹介していきます。

メタバースのカギは「仮想空間でしかできない体験」の提供

仮想空間ならではの「アバター」をいかに活用するかがポイント

メタバース空間のビジネス活用におけるわかりやすい例として、メタバース空間上での商品・サービス提供、展示会などがあります。
中でも話題となっている例、成功例と言われるものに共通するのは、「仮想空間ならではの体験」を提供できていること。

特に、アニメキャラクターのようなビジュアルをした「アバター」は、リアルではできない体験の象徴として、企業ごとの色を出しながら活用されているケースが多く見られます。

こうしたキャラクターを用いる狙いとしては、ともすれば無機質になりかねない仮想空間上でのコミュニケーションに”親しみやすさ”を与えること、ブランドや商品、キャンペーンのイメージをオリジナルキャラクターに反映させ、消費者に視覚で訴えることなどが考えられます。

モスバーガーの「月」をテーマにした仮想店舗

モスバーガーの新メニューである「月見フォカッチャ」の発売に合わせたプロモーションです。

VRプラットフォーム上に作られた「月面」にモスバーガーの仮想店舗を作り上げ、店舗では「月面のウサギ」をイメージしたアバター店員が迎えてくれます。
リアルでは存在しえない店舗とアバターが迎えてくれる、メタバースならではのプロモーション例と言えます。

こちらは、アニメキャラクターのようなビジュアルのアバターがVR店舗に立って接客をしてくれるサービスですが、そのアバターを操作し、会話しているのは実在する店員という意外性で注目を集めた、アパレル大手・ビームスの事例。リアルのノウハウ・強みをメタバース空間にも活かし、好評を得ています。

AIやBOTアバターに受け答えをさせる技術も日々進化していますが、臨機応変な対応や、服のコーディネートなどの相手に合わせた提案は、リアル店員ならでは。
また、VR上で仲良くなり、リアル店舗に足を運んだお客様もいるとのことで、新しい買い物体験のあり方を体現した事例と言えそうです。

アバター自体が商品コンテンツに

メタバース空間に訪れるユーザーにとっても、アバターは重要な要素です。
現実世界でおしゃれを楽しむのと同様、人によってはそれ以上に、メタバース空間上でアバターにこだわる人も多いよう。

そのため、アバター自体とアバターを装飾するためのグッズの販売は、メタバース内におけるビジネスの一例として既に確立されつつあります。
2022年春には、アバターの展示即売会「アバターマーケット2022」が開催されるなど、関心度の高さがうかがえます。

メタバース空間でのビジネスの強み

アバターのほかには、メタバース空間では現実世界の制約に縛られない店舗づくりや商品展示が可能といった特性があります。

「物理的なスペース」による制約がない

私は過去にアウトドア関連のブランドを取り扱う店舗で働いておりました。
色違いの商品や、サイズ違いの商品を「見てみたい」といった来店客の要望はよくあるものです。
しかし、小型店舗では商品を置くスペース・在庫を取りおくスペース共に限られており、売れ筋商品以外をどの程度まで陳列・在庫しておく余裕がなく、結果的に売り逃してしまうというケースもよくありました。

メタバース上であれば、そうした物理的なスペースの課題から解放されるため、店舗で取り扱いが難しいニッチな製品も自由に展示して来店客に見てもらうことが可能です。

「家にいながら」体験してもらえる

こちらは日産が新型車の展示や試乗をメタバースで行った事例です。
実際に実物に試乗する感覚とは異なるため一見難しい施策のようですが、試乗を行うためのコースや道路状況をユーザーに自由にセッティングしてもらえるようにし、新製品の魅力や雰囲気を味わえる工夫が施されています。

また、車のような大きな製品をスペースを気にせずに展示できる、家にいながら体験してもらえるというのもメタバース空間ならではのメリット。
これまでの顧客層とは違う層へ、アプローチができたのではないでしょうか。

メタバース上でのビジネスには法的課題も

これまでメタバースの活用事例や発展可能性についてご紹介してきましたが、これらの新たな技術の成長・発展に伴い、以下のような法的課題が発生すると言われています。

・ビジネスを行う事業者の法的責任
・仮想空間内でのデジタルオブジェクトのデザインに対する著作権
・消費者や事業者が空間内で使用するキャラクターである「アバター」における肖像権・パブリシティ権

メタバースを活用する際にはこうした法的課題についても検討しながら進めていくのがよいでしょう。

ユーザー体験を拡張させリアルと相互作用を

メタバースでは、アバターや物理的な制約を受けるリアル店舗とは異なるこれまでにない体験を提供できます。
これらを踏まえると、メタバースの1番の魅力は「ユーザー体験の拡張」と言えるかもしれません。

また、メタバースとリアルの相互作用というのも既に起こり始めています。メタバース空間上での体験がリアルの来店・購入に影響するというケースも出てきているのです。

例えば、先述のビームスの事例では、VR上で接客を受けたユーザーが興味を持ってリアル店舗に来店したというケースがあったそうです。
また、日産のメタバース試乗の事例では、バーチャルな試乗でドライブの楽しい雰囲気を体験したあとにリアルで実際に運転してみて購入を決めた事例もあるそうです。

新しい手法やアイデアがどんどん出現していくことで、リアルの店舗づくりや販促についても、その価値や役割も変化し発展していくことが期待できるのではないでしょうか。
今後もメタバース×ビジネス活用の動向に注目してまいります。

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