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「販売促進(販促)」と「プロモーション」の違いや手法を解説

2023・10・10

販売促進とプロモーションの違いとは?

「販売促進」と「プロモーション」は、マーケティングの世界で頻繁に使用される言葉です。これらの言葉は同じものとして使用されている方も多いですが、実は意味や範囲には微妙な違いがあるのをご存知でしたか?
ここでは、それぞれの言葉の意味や違いについて詳しく解説します。

販売促進(販促)とは

「販売促進」は略して「販促(はんそく)」とも言われ、英語では「セールスプロモーション(Sales Promotion)」と呼ばれます。販売促進活動は、単に商品やサービスの存在を知らせるだけでなく、消費者に「この商品やサービスを購入したい」という強い意識や欲求を持たせることを目的としています。

つまり販促活動とは、消費者の購買意欲を刺激し、それを購入するためのきっかけや導線を提供する活動です。

プロモーションとは

「プロモーション」には広義のプロモーションと狭義のプロモーションがあります。
「広義のプロモーション」は、商品やサービスを販売するための一連の活動の総称であり、ブランドイメージや認知度を向上させるためのコミュニケーション活動全般を指します。

一方「狭義のプロモーション」は、マーケティングの「4P理論*」の1つで、いわゆる販売促進のことです。
本記事ではプロモーション=広義のプロモーションとして解説していきます。

販促とプロモーションの違い

販促とプロモーションはどちらもマーケティング領域で登場する単語ですが、主な違いは、取り組みの”幅”にあります。
販促は、顧客が商品やサービスを購入する意欲を高めるためのアクションを中心に行うものです。一方、プロモーションは、広告や潜在的な顧客の獲得をはじめ、顧客との全てのコミュニケーション活動をカバーするものとして捉えられます。この点から、プロモーションの活動の中には販促も含まれると理解すると、その違いが明確になるでしょう。

先ほどご説明した通り、プロモーションの認識には広義と狭義の2つが存在し、狭義では販促と同義として扱われることもあります。このような点が、販促とプロモーションの言葉が混同される原因となっています。

販促の代表的な手法

家電量販店の新生活応援フェア売り場

主な販促の手法は次の通りです。

看板・POPの設置

・店舗や商品の存在をその場を通った人などに直接知らせる
・POPは商品の特徴やキャンペーン情報などを伝え購買意欲を刺激。

チラシ・パンフレットの配布

・地域限定の情報などを伝えるための手法。
・新商品の紹介やセール情報などを広めるのに効果的。

サンプル・ノベルティの提供

・新商品やサービスを無料で試してもらうことで、購買意欲を喚起。
・イベントや展示会で配布されることが多い。

デジタルマーケティング

・オンライン広告やSNSを利用したプロモーション。
・ターゲットを絞った広告配信やリターゲティングが可能。

イベント・キャンペーンの実施

・期間限定のセールや特別なイベントを開催。
・顧客の来店を促進し、購買を奨励。

会員制度・ポイントカードの導入

・顧客のリピート購入を促進。
・購入ごとにポイントをためることで、次回の購入時に利用できる仕組み。

クーポン・割引券の提供

一定期間や条件下での購入を奨励。
新規顧客の獲得や既存顧客のリピート購入を促す。

デモンストレーション・試食・試飲

実際に商品の良さを体験してもらうことで、購買を促進。
主に食品や化粧品などで実施される。

テレビ・ラジオCM

大勢の人々に一度に商品やサービスの情報を伝える。
視聴者やリスナーの心に印象を残す。

協同プロモーション

他の企業やブランドとの共同でプロモーションを行う。
互いの顧客層を活用して、新たな顧客を獲得。

これらの手法は、目的やターゲットに応じて組み合わせて使用されることが多いです。適切な戦略と実施により、効果的な販売促進が期待できます。

おわりに

「販促」と「プロモーション」の2つの言葉は、しばしば混同されがちですが、それぞれの正確な意味を理解しておくことは非常に重要です。特に、これらの目的や役割を明確に捉えることは、効果的な販促戦略を策定する上での基盤となります。

販促活動を進める際には、ここで触れた様々な方法やツールを参考にし、ターゲットとする商品やサービスに最適なアプローチを見つけ出してください。

販促のオペレーションをシステムで効率化

消費者の興味関心を惹き、クロージングまでの導線づくりをする「販売促進」。
さまざまな施策をカタチにするためには、営業拠点や店舗、デザイン会社、印刷会社・倉庫などのサプライヤーなど日々多くの関係者と連絡を取り合う必要があります。本来ならば戦略策定や企画に時間を割きたい中、日々の施策実行に追われているというのが現状です。

当社が提供する販促クラウド「SPinno」は、そうした販促業務のコミュニケーションコストに着目し、販促領域に特化して開発されたクラウドシステムです。
販促クラウド「SPinno」導入のメリットは以下の通り。

販促業務の一元管理と見える化

販促クラウド「SPinno」は、販促物の企画・製作の取りまとめをする本部と、販促施策が行われる営業拠点・店舗、そしてデザイン会社・印刷会社・倉庫などのサプライヤーをクラウド上でつなぎ、データの一元管理と見える化を実現します。
これにより、メールやFAXといった見落としがちな連絡手段は不要となり、販促物の製作に関する進捗状況も関係者間で見える化されます。

ユーザーフレンドリーなUI/UX

特に営業拠点・店舗などのユーザーから多くいただくのは「販促物専用のECサイトのようなUI/UX」というお声。本部と現場の間で意図の共有が容易となるだけでなく、億劫だった販促物の手配業務がショッピング感覚で楽しく行えます。

画像ファイルの検索時間を短縮

SPinno上では、デザインデータなどの画像ファイルが全てサムネイル表示されるので、必要なファイルにスピーディにアクセスできます。

デザイン編集機能

軽微なデザイン修正であればSPinno上で完結することが可能であり、細々としたデザインの微調整にかかる費用と時間を大きく削減できます。
営業担当やスタッフが修正することも可能なので、より迅速で柔軟な修正が可能となります。

ログの可視化

販促品の受発注に関するログを可視化することで、使用頻度の高いアイテムや在庫整理の参考情報を得ることができます。
印刷量の検討、次の販促物の企画・デザインへの参考など、戦略的に活用いただけます。

販促の戦略・企画に時間を割きたいと思っている方は、ぜひシステムによる業務効率化をご検討ください。

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投稿者プロフィール

倉林宏樹
倉林宏樹クラウド事業 営業推進Department Manager
神奈川県出身。2013年のSPinnoの前身となるアルテック社に入社。以降、販促ソリューション事業にて、消費財メーカーや多店舗展開企業向けに販売促進に関わる企画提案の営業として従事。その後、クラウド事業部にて大手企業を中心に販売促進に関わる業務最適化のソリューション営業を行う。現在は営業推進にてマーケティング、インサイドセールスを管掌。
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