「販売促進」と「広告」はどう違う?それぞれの意味、具体例を解説
2023・10・16
「販売促進」と「広告」は、マーケティングの世界で頻繁に使用される言葉です。どちらも商品の売上を増やすために行われるマーケティング手法ですが、本記事では両者の違いと、具体的にどのような手法があるかを解説していきます。
販売促進とは
販売促進とは、消費者の購買意欲を刺激し、商品の購入やサービスの利用につなげるための一連の取り組みを指します。商品やサービスの認知だけでなく、実際に手に取ってもらい、それを購買に繋げることで収益を生むことが目的です。顧客が紹介された商品やサービスを実際に購入し、利用するまでのアプローチ全体が販売促進の範疇になります。
広告とは
広告は、企業やその提供する商品・サービスを多くの人々に知ってもらうための手段を指します。これには、商品やサービスの利用が顧客にとっての利益や、より良い生活をもたらすというポジティブなイメージを伝えることも含まれます。企業や商品、サービスの特性や利点を明確かつ分かりやすく伝える活動も広告の一部として考えられます。
販売促進と広告の違い
販売促進と広告ではその目的に違いがあります。
販売促進は、主に直接的な売上向上や在庫処分、新製品の試用を促すなどの即時的な反応を目指します。したがって、購入を検討している層や既存の顧客をターゲットとして、期間限定のキャンペーンやイベント等を企画します。
一方、広告は、ブランドやサービスの長期的な認知度向上やイメージ形成を目的として、消費者の購買意欲を高めるものです。そのため、長期間にわたるキャンペーンや継続的なメッセージ発信をします。幅広い層をターゲットとしており、ブランドやサービスのファンを増やすことを目指します。
代表的な手法
販売促進と広告の代表的な手法をご紹介します。
販売促進の代表的な手法
割引
期間限定の価格割引や、数量限定の特別価格など
クーポン
次回購入時や特定の商品購入時に使用できる割引クーポンの提供
サンプル提供
新商品の試供品やサンプルを無料で配布する
ポイントカード
購入ごとにポイントをためることができ、一定のポイントがたまると特典がもらえる
プレゼント
一定金額以上の購入や、特定の商品を購入すると、プレゼントがもらえる
デモンストレーション
店頭での商品の実演や試食、試飲の提供を行う
トレードイン
古い商品を新しい商品に交換する際の割引サービス
「下取り」「買い替え割」などとも表現される
広告の代表的な手法
テレビCM
多くの視聴者にリーチすることができる
ラジオCM
車内や家庭でのリーチが期待できる
新聞・雑誌広告
地域性やターゲットに合わせて広告を掲載
オンライン広告
ウェブサイトやSNS上での広告。属性を絞ったターゲティング広告なども可能
屋外広告
ビルボードや交通機関内の広告
ダイレクトメール
ターゲットとなる顧客に直接郵送する広告
イベントスポンサーシップ
イベントやコンサートのスポンサーとしての広告活動
これらの手法は、ターゲットとなる顧客や商品・サービスの特性、予算などに応じて組み合わせて使用します。
おわりに
販売促進と広告は、どちらも商品やサービスの魅力を消費者に伝え、購買を促すための手法ですが、そのアプローチや目的には明確な違いがあることをご理解いただけたかと思います。販売促進は短期的な効果を狙い具体的な購買行動を引き出すこと、一方、広告はブランドの認知度を高めることや、長期的な顧客ロイヤルティの構築を目的としています。
どちらの手法も、その特性を理解し、適切に組み合わせることで、最大の効果を発揮します。マーケティング戦略を考える際には、これらの違いを踏まえ、ターゲットとなる顧客や市場のニーズに合わせて最適な方法を選択しましょう。
販促のオペレーションをシステムで効率化
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印刷量の検討、次の販促物の企画・デザインへの参考など、戦略的に活用いただけます。
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投稿者プロフィール
- 神奈川県出身。2013年のSPinnoの前身となるアルテック社に入社。以降、販促ソリューション事業にて、消費財メーカーや多店舗展開企業向けに販売促進に関わる企画提案の営業として従事。その後、クラウド事業部にて大手企業を中心に販売促進に関わる業務最適化のソリューション営業を行う。現在は営業推進にてマーケティング、インサイドセールスを管掌。
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