いまさら聞けない用語 「BIツール」
2019・01・23
実は自分は最近この言葉を知ったのですが、BIツールという言葉はご存知でしょうか。
BIは(Business Intelligence ビジネスインテリジェンス)のことで、これは主に企業活動を行う中で、蓄積されていくデータを分析・活用することを意味します。そのために使うツールがBIツールと呼ばれます。
BIツールの例
例として一部のBIツールを紹介します。
・MotionBoard Cloud
複数の環境にあるデータをクラウド上のダッシュボードで可視化。
excelなどのローカルPCに保存されたデータや、データベース、3rdパーティのデータ、AWSなどに対応します。
CRM、SFAとの連携で見込み顧客の一覧なども把握することが可能です。
2018年にはりそな銀行がSalesforceとMotionBoard Cloudを連携したデータ活用を採用しています。
・Power BI
マイクロソフト社が提供するBIツールです。
同社が提供するクラウドプラットフォーム「MicrosoftAzure」、Excelなどのローカルデータ、GoogleアナリティクスやGitHubなどの外部サービスのデータを取り扱うことのできるツールです。
パッとみた感じですが、グラフの作成が直感的で使いやすいのかなと思いました。
・Tableau(タブロー)
操作が直感的。複雑な事前設計が必要なく導入が素早くできるのがウリのBIツールです。
弊社でもwebサイト解析のデータ集計、可視化に使用しています。
・Einstein Analytics(アインシュタイン・アナリティクス)
CRM(顧客システム)ソフトウェアで世界最大の15万社以上が導入したSalesforceが作ったBIツール。
SalesForceとのシームレスな連携が最大の利点で、AI分析の機能も持っているそうです。
BIツールの役割やメリット
BIツールにも沢山の種類がありますが、大まかに以下のような機能があるかと思います。
・様々なツール、サービスで作成・取得した大量のデータ集約
・ダッシュボードに見える化
・資料作成に役立つレポート出力
・収集したデータをAI分析などにかける機能がついていたりする
・モバイルデバイスからアクセスできる
・更新が早い、しやすい
こうした機能でビジネスに関する判断や意思決定の効率化、データの集約、管理の効率化、資料作成の時短など、メリットが得られるとされています。
アナリティクスなど個々のツールだけでは確認しづらい指標を、視覚化し集計していけるタブローのようなツールは非常に便利だと感じています。
AI分析に関しては利用したことがないのですが、AIとBIツールの連携は効果的であると提唱されているのは最近チラホラ見かけます。
BIツールは多くのデータを簡単に取り込み視覚化しますが、それらから一定の分析や判断を獲得するためには、ユーザー側にもそれなりのITリテラシーや分析のための知識やスキルが必要になるからです。
そういった部分をAIによって補完することで分析のための敷居を下げ、使いやすくするのがメリットだとか。
独自システムやExcel、Accessでのデータ集計、管理からBIツールへ
早くからデータ集計、分析のシステム構築や体制作りを進め、独自のシステムや方法を用いて、これらを行ってきた、企業様の中では複雑化し膨大になったExcelや多種多様なソースの情報を整理、集約する必要や、システムの老朽化に悩まされているといったケースもあるかと思います。
そのようなケースに対応できる、というのがBIツールの価値でしょうか。
まとめ
近年、データの分析や活用といったことはビジネスにおいて当たり前にやるべきことになりつつあるのかもしれません。
また、BIツールも年々進化しクラウド型で高機能・安価なものがどんどん増えてきています。さらに人口知能の発展に伴い、AIを使用した分析の価値もこれから上がっていくかもしれません。
未来にはデータを自動で採取し、応じた最適なグラフや分析結果を瞬時に表示し、次に行うべき一手やリスク回避までを的確に示してくれる、そんな全自動分析ツールのようなものも、ひょっとしたら生まれるかもしれませんね。
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