5分で分かる!セルフメディケーション税制
2017・03・03
唐突ですが花粉症に悩まされてはいませんか?
自分は毎年花粉の季節になるとニュースをチェックしては戦々恐々としています。
お医者にかかるのも、なかなか忙しく…
ドラッグストアの医薬品で済ませたい、という方も多いのではないでしょうか。
今回はセルフメディケーション税制という制度についてご紹介したいと思います。
Q:どんな制度なの?
セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」
と定義されていますが、そんな取組を応援する制度になります。
具体的には、ドラッグストアで購入する市販の薬でも、対象商品であれば税金が戻ってくる制度になります。
病院にはあまり行かずに、軽い症状であればドラッグストアなどでスイッチOTC医薬品(薬局・薬店・ドラッグストアなどで販売されている医薬品)を買う方は、
その購入費用を確定申告することで所得税や住民税が減税されるという制度になります。
私も風邪をひいたくらいだと、大抵は病院に行かずに市販薬を服用するので、無関係ではなさそうです。
会社としても、セルフメディケーション税制のPOPを依頼されるケースも出てきました。
これから段々と浸透していくかもしれません。
Q:いくら戻ってくるの?
1月から12月までの1年間に、対象となる医薬品を購入した合計額が12,000円を超えている分(上限88,000円)が戻ってきます。
なお、その年に会社の健康診査や予防接種など、何かしらの健康増進や病気予防のための取組をした人が対象です。
厚労省の資料抜粋ですが、以下が利用するイメージになります。
翌年の2月中旬から3月中旬までに、最寄りの税務署に確定申告をする必要があります。
したことがない方はこちらをどうぞ↓
https://www.keisan.nta.go.jp/h28/ta_top.htm#bsctrl
確定申告に備えて対象商品の領収書は必ず取っておくようにしましょう!
Q:例えばどんなOTC医薬品があるの?
冒頭の花粉症であればアレグラFX、鎮痛剤ではロキソニンS、鎮痛消炎剤のサロンシップインドメタシンなど、
皆さまにお馴染みの薬が対象です。
Q:その他注意点は?
従来の医療費控除との併用はできません。入院や手術など高額な医療費がかかるケースになった場合は、
従来の医療費控除制度(http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1120.htm)を利用したほうがお得な可能性が高いです。
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