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デザイン費・販促業務の工数を削減!
営業ナレッジの共有・蓄積にも

―「ほぼカニ」はじめ主力商品はデイリー部門、販促物はスピード重視

■社名

カネテツデリカフーズ株式会社

■創業

1926年3月

■従業員数

382名

■事業所

5拠点

■URL

https://www.kanetetsu.com/

サマリー

カネテツデリカフーズ株式会社は、販促クラウド「SPinno」を導入し、販促物の制作・管理を効率化。デザイン費や業務工数の削減に加え、営業部門間でのナレッジ共有が促進されました。デザインにかかっていたコストと、マーケティング部門の工数が削減され、軽微な修正や少量のPOP制作を内製化することが出来ています。

ビジュアルのインパクト大な商品、POPは武器だが「作る側」「使う側」共に課題

―所属されているマーケティング部門の担当業務について教えてください。

当社のマーケティング部門は2年前に新設された部で、私はこの部署の立ち上げをミッションに入社しました。

業務内容は多岐にわたっておりまして、商品開発に向けた市場調査・データ分析から商品設計、メニュー開発、商品や販促物に関わるクリエイティブデザイン、商品のキャンペーンやプロモーションの企画実行、Webサイト・ECサイトの企画・運営、SNSの運営、広報・PRと、「マーケティング」に関わる領域すべてとなります。

導入インタビュー

人気商品の1つ「ほぼカニ」は日本ネーミング大賞2022で最優秀賞を受賞

―業務範囲が広いのですね!
SPinno導入以前、販促物に関連して、どのような課題があったのでしょうか?

販促物、当社では主にPOPや企画書となりますが、それらを「作る」マーケティング部門と、「使う」営業部門、双方に課題がありました。

作る側の課題で最も大きかったのは、販促物の制作にかかわる工数が膨大だったことです。
営業からPOPの制作依頼を受け、用途や要望、具体的なイメージなどをマーケティング部門がヒアリングし、社内外のデザイナーに制作依頼をし、営業へ戻し、修正依頼があればまたデザイナーに戻し・・という流れで制作を進めていました。

また、一旦POPができあがった後にも、営業から「ここをもう少しこうしてほしい」「自分のお取引先用に1-2枚だけ、こういうパターンを作ってほしい」など、細々した修正や追加要望が出てきます。

制作だけでなく、そうした修正対応にもかなりの工数がかかっていましたし、デザイン費も修正回数に応じて少しずつ積み重なり、大きなコストとなっている状況でした。

一方で、使う側の営業目線では、「使いたいPOPがすぐ手に入らない」というのが課題でした。当社のメイン商材である「ほぼカニ」などは、スーパーでいうと「日配」「デイリー」と呼ばれる部門で、賞味期限の短い商品が多く、売り場の変化が激しい部門なのです。

それに合わせて、POPなどの販促物手配にもスピード感が求められます。

にもかかわらず、商品画像/お取引先のロゴを入れて欲しいだけでも、Excelに必要事項を記載してマーケティング部門へ依頼する必要がある上、タイミングによっては軽微な修正でも3-4日かかってしまうこともあり、営業としては「なぜこんな手間と時間がかかるのだろう」という不満感が生まれ、その結果、個人でPOPを作ってしまうケースが多かったのです。

そうなると、ロゴや企業キャラクターなどのレギュレーションが守られないPOPが世に出てしまうリスクや、会社として世の中にどんなPOPが出ているのかの把握が難しくなるという問題につながります。

また、会社がPOPを把握しきれていないと、「どんなPOPが/どこのお店に設置され/どのくらい効果があったのか」「どのエリアで/誰が/どんなPOPを用いて営業活動し/どのくらい受注できたのか」などの効果検証ができないので、会社としてナレッジが蓄積・共有されません。

作る側も使う側も、お互いにPOPを武器として活用していこうという意図はしっかり持っているにも関わらず、足並みがそろわない状態だったので、何とか解決したいと思っていました。

デザイン機能を営業全員が活用、制作の時間と費用を軽減

―SPinno導入後、貴社の販促業務に変化はありましたか?

大きな成果としては、デザインにかかっていたコストと、マーケティング部門の工数が削減されたことです。

SPinnoのデザイン機能を営業メンバー全員に浸透させたことにより、軽微な修正であれば、SPinno上に登録したデザインデータを元に、個々の営業で対応できるようになりました。

軽微な修正や少量のPOP制作であっても、外注で制作・印刷すると2-3万円かかってしまうケースもありましたので、内製化できたのは大きいです。

また、デザイン修正のために毎年ライセンス料を払って、デザイン系のソフトを入れていた社員もいたため、その分のライセンス料も削減できました。

一方、マーケティング部門では、営業からの細々した修正依頼を受ける必要がなくなりました。

ベースとなるデザインデータをSPinno上に登録し、営業が修正したい場合には自ら修正してもらい、修正後のデータに対するチェックと利用承認の申請がきたものをチェックするだけとなったので、感覚的ですが、1件あたりにかかる時間が10分の1程度になりました。

デザイン機能については、SPinnoの当社担当の方が、全営業が使えるように、丁寧に説明してくれたので、ありがたかったです。

―うれしいお言葉です。営業のナレッジ共有という点については、いかがでしょうか。

「売れる営業担当は、こんなPOPを作って、使っている」「このスーパーに、こんな企画を提案している」というのが共有されたPOPのデザインデータを通じて見えてくるので、エリアを超えて、営業メンバー同士でナレッジの蓄積・共有ができるようになってきていますね。

導入インタビュー

SPinno上ではデータが基本的にサムネイルで表示される、というのはありがたいです。

これまでであれば、共有フォルダの中から各クライアントのフォルダを探し、提案資料を開かなくてはいけなかったのが、サムネイルでどこのクライアントにどんなPOPで提案がされているのかが直感的に見えるようになりました。

また、マーケティング部門からの周知が非常にしやすくなりました。

SPinnoのTOP画面から、新しいPOP・今使ってほしいPOPを見やすいところに公開できるので、営業も探しやすく助かっていると思います。

より戦略的な販促活動に向け、SPinnoを活用

―今後、貴社としてはSPinnoをどのように活用促進していきたいですか。

今後当社では、“練り物”という領域に囚われず、より多くの消費者と出会う動きを促進していこうと考えています。

原料高騰により、鮮魚コーナーでも価格高騰と顧客離れが進んでしまっています。

当社の「だいたい毛ガニ(6月発売)」を鮮魚コーナーに展開していただくことにより、売り場自体の活性化と、消 費者に足を運んでいただくきっかけをつくれたらと思っています。

アレルギー対応食品としての訴求も強めていきたく、本物そっくりの見た目と味でありながらアレルゲンフリーの、「のんカニ MSC」「ほぼいくら」といった商品により注力していく予定です。

また、既に実績は増えてきていますが、”練り物”を飛び出した他企業とのタイアップも進めていく方針で、2023年4月には水族館とのコラボ企画を実施しました。

導入インタビュー

そうした新たな展開に向けた販促活動を、より戦略的に行うために、SPinnoを役立てていきたいです。

POPデータをダウンロードしたログと売り場のPOSデータを紐づけて、POPによって売上の差異が出るのか、どんなPOPだと訴求力が強いのかを検証してみたいと思っています。

また、POPだけでなく商談で使用する企画書・プレゼン資料なども同様にシステムに登録し、利用状況のログを活用することで、お取引先に対して訴求力のある企画書や資料を共有し、全社へ展開していきたいと考えています。

―非常にワクワクするお話です。最後に、カネテツデリカフーズ様にとって「SPinno」とはどんなシステムでしょうか?

当社にとってSPinnoは、「自由なシステム」ですね。自由に使うことができ、空いた時間が自由になる。いろいろな意味で「自由」という言葉が浮かびます。

当社では、1人当たりの採算というのを計算しているのですが、販促物の制作にかかっていた時間というのは膨大で、労働時間に換算してもかなりのコストと、現場の負担になっていました。

マーケティング部門の中では、販促物に関する業務は「仕事に拘束されている」感が強かったので、システム導入後は「販促物から解放された」という感じがあります。

また、営業の側からしても、自由にPOPを作れる、自由に使えるシステムと感じていると思います。

今後も当社の販促活動をより自由にするシステムとして、活用を進めていきます。

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