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販促物は、「売る」ツールから「お客様にとっての価値」を伝えるツールへ
~新たな価値提供の実現に向け、販促クラウド「SPinno」を導入

―点在していた販促物を一元管理。管理部門において大幅な工数削減を達成

エプソン販売株式会社様

■社名

エプソン販売株式会社

■創業

1983年5月

■従業員数

1,766名
(2021年4月1日現在/正社員数)

■事業所

全国各地に計29か所

サマリー

エプソン販売株式会社は、販促クラウド「SPinno」を導入し、販促物の一元管理を実現。管理部門の工数削減や業務効率化が達成されました。ワークフローがシンプルになり、販促物の管理側・利用者側どちらの業務も効率化へ

「『省・小・精』から生み出す価値で、人と地球を豊かに彩る」に向けて

―担当されている業務内容について教えてください。

私たちは現在、PMD部という2022年に新設された部門に所属しています。

PMD部とは「プロダクト・マーチャンダイジング」のことであり、主としては商品企画や商品化計画を担う部門ですが、商品に紐づく販促物制作の企画・制作管理を担う私たちのチームも商品がもたらすお客様の価値を正しく理解し、市場に伝えることを狙いとして同じ組織に属し、密接に連携しながら業務を行っています。

従来、販促物の制作や管理が商品カテゴリーによってバラバラだったことが大きな課題でしたが、2年ほど前に販促物を全社で一元管理できるシステムがないかと探し始めたことが、販促クラウド「SPinno」と出会うきっかけとなりました。

―販促物制作という業務において従来と変わった点はありますか?

販促物は従来「商品をアピールするため」のツールという位置づけでした。現在は「お客様にとっての価値を伝える」ツールと捉え、製品の性能ではなく、お客様のどんな困りごとを解決できるのか?をお伝えするツールであるべきと考えています。場合によっては、商品のことだけでなく、エプソンの理念やビジョンを伝えることもできる重要なツールだと思っています。

当社は、セイコーエプソン株式会社傘下の企業ですが、つい先日、エプソングループのパーパスが制定されました。「『省・小・精』から生み出す価値で、人と地球を豊かに彩る」です。本パーパスの利用ガイドラインや画像データ・動画などもSPinnoで、社内に情報提供しています。

販売会社である私たちは、エプソンが持つ技術をバックボーンとして、社会課題解決へ貢献し、永続性のある価値を創出する企業になっていくことを目指しています。特に、喫緊の社会課題である環境負荷低減についてはグループ全体で高い意識を持って取り組んでいるところです。

私たちが発信、提供する販促物にも、エプソンの理念やビジョンを反映させ、最終的にエプソン製品を手に取っていただくお客様に、私たちエプソンの想いやメッセージが届くようになればと考えています。

環境ビジョン2050

※1 原油、金属などの枯渇性資源

※2 SBTイニシアチブ(Science Based Targets initiative)のクライテリアに基づく科学的な知見と整合した温室効果ガスの削減目標

―エプソン販売様にとって、販促物は単なるツールではなく、重要な顧客接点と捉えているのですね。

SPinno導入以前、販促物の管理にはどのような課題があったのでしょうか?

販促物の管理者・利用者どちらにとっても、業務が煩雑であるというのが、もっとも大きな課題でしたね。

当社の取り扱い製品は元々、種類・ターゲットが膨大であり、さらに季節要因に合わせた販促活動があること、各営業からの依頼による個別対応も行っていることから、販促物の種類が増えつづけ、管理業務が複雑化していました。

2019年以降は、新型コロナウイルスの影響によって、ビジネスシーンにおいても”非対面”が主流となり、営業スタイルや販促物の提供方法を変えていかなくてはいけなかったというのも、新たな課題となっていました。

もう1点、取り組みを進めたかったのが、販促物の利用状況などの 「データ分析」でした。
SPinno導入以前に使っていたシステムは、そうしたデータの分析がしにくいものだったのです。

管理・制作側としては、販促物の管理・改善をしていくために必要となる「実際に現場では、どの販促物がどのくらい使われているのか」という情報が得られませんでした。

また、利用状況の把握ができないということは、利用者である営業側にとっても、「販促物にどのくらいのコストを使ったか」が分からないということです。

SPinnoへのシステム移行は、社会的な変化への対応、データの分析と今後の改善をするためにも、必要な選択だったと思います。

―SPinno導入後、どのような変化がありましたか?

目的であった販促物の一元管理は、まず達成できています。ワークフローがシンプルになり、販促物の管理側・利用者側どちらの業務も効率化できたと感じます。

現場への浸透率も高く、BtoC製品を扱う営業部門においては、SPinnoの利用度は99%、BtoB営業部門では77%の利用率で、いずれも旧システムと比較して利用率が大きく向上しました。

社内アンケートの結果では、約80%が「以前より販促物が検索しやすくなった」と回答していて満足度も高い状況です。

一方で、運営側でも大きな工数削減を実現することができましたし、どの販促物がどのくらい使われているかが分析できるようになりましたので、需要の高い販促物の質の向上、バリエーションを増やすなど、今後の販促物制作に役立てていこうと思っています。

エプソン様イメージ

―業務効率化をご支援できたというのは、当社としても非常にうれしいお声です。SPinnoの使い方で、工夫されている点はございますか。

当社では、SPinnoの利用者について社内の営業だけでなく、販売代理店様も利用いただける仕組みにしています。もちろん、社内と社外で見られる販促物の範囲・権限は設定を分けております。

販売代理店様まで利用範囲を拡大したのは、前述した当社としてお客様へ伝えたいメッセージを販売代理店様から発信いただくことでより広く届けられるようにすることが主な目的です。 また、「必要な販促物を、エプソン販売に問い合わせなくても、 SPinno上で豊富なコンテンツの中から探すことができ、自由にダウンロードできる」というのは、販売代理店様にとってもメリットとなると思っています。

とはいえ販売代理店様のSPinno利用率はまだ高いとは言えないため、できるだけ多くのお客様に情報を届けるため、そして販売代理店様とのよりスムーズなコミュニケーションのために今後も利用率向上に向けた工夫をしていきたいと思っています。

―利用率の向上については、引きつづき当社のカスタマーサポートもぜひフォローさせていただきます。

最後に、エプソン販売様にとってSPinnoとは何かをお聞かせください。

SPinnoは当社にとって「販促物のプラットフォーム」です。利用者にとっては、そこへ行けば誰もが、欲しい販促物がすぐに見つけられるような場所。

そして、運営側にとっては販促物とその利用状況(有効性)を定量的に確認できる場所です。

SPinnoというプラットフォームがあることで、「誰がどの販促物を、どのくらい使っているか」がわかるようになりました。

その結果、感覚的な判断ではなくデータに基づく判断ができるようになり、「販促物の動き」を通して、社内の他事業部・他チームのノウハウが全社へ共有されていくなど、副産物的な効果も出てきています。

また、社内でのノウハウ共有という点では、一部の営業から「顧客のために、感染症対策のポスターを作ってほしい」という要望があり作ってみたところ、他の営業担当もそれを自分の顧客に配布するようになったケースがありました。

販促物を通して、営業の動き・ノウハウが社内に伝播していった事例と言えます。

今後も、SPinnoというプラットフォームをもっと社内外に浸透させ、さらなる情報を収集しながら、お客様に『省・小・精』から生み出す価値を伝え、人と地球を豊かに彩る企業になるための有効なツールとして活用していきたいと思っています。

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