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初心者向け|販促物の倉庫外注、費用はどう決まる?料金の仕組みと見積もり前の確認ポイント

2026年8月28日

この記事の要約

販促物の倉庫外注にかかる費用は、単純に「何坪借りるか」だけでは決まりません。保管方法に加えて、入出庫やピッキング・梱包などの作業内容、配送条件などによって変わります。

・倉庫費用を構成する「保管・作業・配送」の基本的な考え方を解説
・繁忙期だけ預けたい場合など、物量の変化に合わせた倉庫利用について紹介
・見積もり前に整理しておきたい情報や、料金以外に確認したい対応条件もチェック

「倉庫会社に相談してみたいけれど、何を聞けばいいのか分からない」という方に向けた初心者向けガイドです。

こんな方にオススメ

  • 本社やオフィスで販促物を保管しており、販促物の外部倉庫を具体的に検討し始めた方
  • 外部倉庫を利用する際、料金がどのように決まるのか知りたい方
  • 倉庫会社へ見積もりを依頼する前に、何を整理しておけばよいか知りたい方

販促物の倉庫外注、費用はどう決まる?

販促物の倉庫外注にかかる費用は、主に「保管料」「入出庫・ピッキング・梱包などの作業料」「配送料」の3つで決まります。

さらに、セット組みやラベル貼りなどの作業内容によっては追加費用が発生することもあり、単純に「何坪借りるか」だけでは、倉庫費用の総額は分かりません。

前編では、販促物の保管スペースが足りない、発送対応に時間を取られている、繁忙期だけ運用がひっ迫するといった「倉庫運用を見直すサイン」をご紹介しました。

>>前編「販促物の倉庫運用を見直すタイミングは?外注を考える5つのサイン」を読む

後編では、外部倉庫を具体的に検討する段階で知っておきたい、費用の仕組みや見積もり時の確認ポイントを解説します。

販促物の倉庫外注費用は、倉庫に置く保管料、入庫・ピッキング・梱包などの作業料、店舗などへ送る配送料で構成されることを示した図

①【保管料】販促物を置くためのスペース料

保管料は、販促物を倉庫に置いておくためのスペースに対して発生する費用です。

一般的には、倉庫内で使用するスペースを「坪単位」で計算する方法や、「パレット単位」「ケース単位」など、保管する物量に応じて計算する方法があります。実際に、坪貸しを月額固定、ピース・ケース・パレットなどの物量に応じた料金体系としている倉庫会社もあります。

保管方法の例料金のイメージ向いているケース
固定スペース型一定の坪・スペースを確保年間を通して物量が安定している
物量連動型パレット・ケース数などに応じて変動月によって在庫量が増減する
スポット・短期型必要な期間・物量だけ利用キャンペーン、新商品発売、季節資材

保管料は立地や設備、契約条件によって異なりますが、首都圏の常温倉庫では、1坪あたり月4,000~7,000円程度をひとつの目安として紹介している例があります。あくまで保管料部分の参考値であり、実際の倉庫費用全体は作業内容や配送などを含めて確認する必要があります。

参考:にっぽん倉庫「倉庫の保管料はいくら?計算方法と相場早見表【2026年版】」

「毎月同じスペースを借り続ける」とは限らない

ここで知っておきたいのが、倉庫=年間を通して一定の広さを借り続けるもの、とは限らないことです。

倉庫によっては、決まったスペースを確保する月額固定制だけでなく、パレット数やケース数など実際の物量に応じて保管料が変わる料金体系にも対応しています。また、短期保管の相談が可能な倉庫会社もあります。

つまり、

「新商品発売前だけ販促物が一気に増える」

「夏のキャンペーン資材を3カ月だけ保管したい」

「年末商戦の時期だけ、社内に置ききれなくなる」

といったケースでも、必要な期間・物量だけ外部倉庫を活用できる場合があるということです。

前編でもご紹介したように、季節によって販促物の量が大きく変わる企業では、ピーク時の物量に合わせて年間を通して同じスペースを確保するのではなく、繁忙期だけ外部倉庫を活用する方法も検討できます。

②【作業料】入出庫・ピッキング・梱包などの費用

入出庫・作業料は、倉庫で発生する入庫・ピッキング・梱包・出荷などの作業に対する費用です。
作業内容や作業量によって、料金の設定は異なります。

ここでポイントになるのが、「月に何件送るか」だけでは作業量を判断できないことです。

例えば、どちらも1件の出荷だったとしても、

「カタログを20冊取り出して1箱で発送する」

場合と、

「POPを2種類、ポスター、カタログ、ノベルティを必要数ずつ取り出し、店舗ごとにセットして発送する」

場合では、倉庫側で必要になる作業量が異なります。

同じ1件の出荷でも、カタログ1種類を1箱に梱包する場合と、POP・ポスター・カタログ・ノベルティをセット組みする場合では作業量が異なることを示した比較図

特に販促物では、複数の資材を組み合わせたり、店舗ごとに必要な数量をセットしたりすることもあります。こうした作業は物流業務では「アッセンブリ」と呼ばれることがあります。

そのため、見積もり時には、出荷件数だけでなく、「何を・いくつ・どんな組み合わせで発送することが多いか」も伝えておくと、実際の作業に近い条件で見積もってもらいやすくなります。

入出庫・作業料に含まれる主な作業

  • 販促物を倉庫で受け取り、入庫する
  • 数量などを確認して棚へ格納する
  • 出荷依頼に必要な販促物を取り出す
  • 1件ごとにセット組みし、梱包する
  • 出荷する

※実際の料金体系や作業区分は倉庫会社によって異なります。

③ 【配送料】販促物を使用する場所へ届けるための費用

配送料は、倉庫から店舗や営業所などへ販促物を届けるための費用です。荷物のサイズや重量、個口数、配送先などによって料金が変わります。

主に確認しておきたいのは、次のような情報です。

  • 荷物のサイズ・重量
  • 1回に送る箱数(個口数)
  • 配送先の地域
  • 配送件数

また、見積もり時には、倉庫がどの配送会社を利用しているかも確認しておきたいポイントです。

販促物は、営業所や店舗だけでなく、商業施設や物流センターへ納品することもあります。

納品先によっては、

  • 利用する配送会社が指定されている
  • 納品できる曜日や時間帯が決まっている
  • 指定伝票の使用が必要

といったルールが設けられている場合があります。

企業によっては、ラウンダーや営業担当者の自宅へ販促物を送るケースもあります。その場合は、個人宅への配送に対応できるかも確認しておくと安心です。

現在どんな配送パターンがあるかを思い浮かべ、見積もり時にあらかじめ倉庫会社へ伝えておくと安心です。


倉庫選びでは「料金」だけでなく対応条件も重要

実際に倉庫会社を選ぶ際は、料金だけでなく、自社の販促物運用に対応できるかどうかも重要なポイントです。

例えば、土日・祝日の出荷可否や、出荷依頼の締め時間・当日出荷への対応など、日々の運用条件も倉庫会社によって異なります。

また、販促物と一緒に商品サンプルなどを保管・発送する場合は、内容物によって倉庫会社や配送会社の対応条件が変わることもあります。

そのため、見積金額を比較するだけでなく、普段どのような販促物を、どこへ、どのような条件で発送しているかも整理した上で、対応可否を確認しておくことが大切です。

確認したいこと確認する理由
利用している配送会社納品先から配送会社を指定される場合があるため
土日・祝日の出荷対応店舗イベントなどで休日の出荷が必要になる場合があるため
締め時間・当日出荷への対応何時までの依頼なら当日出荷できるかなど、日々の運用ルールを確認するため
納品の指定条件などへの対応商業施設や物流センター独自の納品ルールがある場合があるため
商品サンプルなどの保管可否内容物によって保管条件が変わる場合があるため
アルコールを含む商品の対応成分や含有量などによって保管・配送条件が変わる場合があるため
廃棄・返却への対応キャンペーン終了後の旧資材などを処理する場合があるため

販促物の外部倉庫、見積もり依頼では何を伝えればいい?

販促物の外部倉庫へ見積もりを依頼する際は、現在の保管量・出荷量・作業内容・配送条件など、現在の運用実態が分かる情報を伝えることが大切です。

はじめからすべてを細かく集計しておく必要はありませんが、現状が分かるほど、実際の運用に近い条件で見積もってもらいやすくなります。

特に、次のような情報を分かる範囲で整理しておくとスムーズです。

販促物の外部倉庫へ見積もりを依頼する前に、販促物の種類・保管量・入出荷量・作業内容・梱包や配送条件を整理する様子を示した図

見積もり依頼時に伝えたい主な情報

  • 販促物の品目・内容:カタログ、POP、什器、ノベルティ、商品サンプルなど、どんなものを預けたいか
  • 保管量:現在のおおよその物量(どのくらいのスペースで保管しているか)、通常期と繁忙期の差
  • 入出荷量:月間のおおよその入荷・出荷件数、繁忙期の増加量
  • 作業内容:1回の出荷で何を・何個ずつ・どんな組み合わせで送るか
  • 梱包・配送条件:箱サイズ、個口数、主な配送先、指定配送会社の有無
  • 運用条件:土日出荷、締め時間、当日出荷、納品時間や指定伝票などのルール

特に販促物では、通常期だけでなく、キャンペーンや新商品発売時など、物量が最も増える時期の状況も伝えておくことがポイントです。

繁忙期と閑散期を含む数カ月分の出荷実績を、必要に応じて情報を伏せた上で共有すると、より実態に近い見積もりを出してもらいやすくなります。


販促物の倉庫外注に関するよくある質問

前編・後編で解説した内容をもとに、外注のタイミング、短期利用、費用、見積もりなど、よくある疑問をまとめます。

Q1.販促物はどれくらいの量になったら外部倉庫を検討すべきですか?

販促物の倉庫外注には、「○個以上」「月○件以上」といった一律の基準はありません。保管スペースの圧迫や発送業務の負担、繁忙期のひっ迫など、現在の運用にどのような負担が出ているかを目安に考えるのがおすすめです。

Q2.キャンペーン期間や繁忙期だけ倉庫を利用できますか?

倉庫会社によっては、短期保管やスポット利用、物量に応じて料金が変わる契約に対応している場合があります。

利用できる期間や最低物量などの条件は倉庫会社によって異なるため、見積もり時に確認しておくと安心です。

Q3.販促物の倉庫費用は、どのように決まりますか?

販促物の倉庫費用は、主に保管料、入出庫・ピッキング・梱包などの作業料、配送料によって決まります。

さらに、セット組みや什器の組み立てなどの作業がある場合は、内容に応じて追加費用が発生することがあります。

Q4.販促物の外部倉庫へ見積もりを依頼するとき、何を伝えればいいですか?

「どんな販促物を、どれくらい保管・出荷しているか」に加え、出荷件数、作業内容、梱包・配送条件などを伝えるとスムーズです。

通常期と繁忙期で物量に差がある場合は、それぞれの出荷量・内容などもあわせて伝えておくと、実際の運用に近い条件で見積もってもらいやすくなります。

Q5.倉庫の見積もりは何を比較すればいいですか?

保管料だけでなく、作業料や配送料を含めた総額と、自社に必要な対応条件をあわせて比較することが大切です。

複数社へ見積もりを依頼する場合は、保管量や出荷量、作業内容など、なるべく同じ条件を伝えて比較しましょう。

Q6.土日出荷や商業施設・物流センターへの納品にも対応できますか?

対応できる曜日や配送先、納品条件は倉庫会社および提携する配送会社によって異なります。

土日・祝日の出荷が必要な場合や、商業施設・物流センター独自の納品ルールがある場合は、出荷の締め時間や利用する配送会社なども含めて事前に確認しておきましょう。

Q7.化粧品や商品サンプルも販促物と一緒に預けられますか?

倉庫会社によっては、販促物と一緒に商品サンプルや化粧品を保管・発送できる場合があります。

ただし、アルコールなどを含むもの・温度管理が必要なものなど、成分や内容によって保管・配送条件が変わることがあるため、見積もり時にあらかじめ内容を伝えて確認しましょう。

Q8.倉庫を外注すれば、本部の販促物業務はなくなりますか?

ピッキング・梱包・発送などの物理的な作業は外部化できますが、営業や店舗からの出荷依頼受付、内容確認、倉庫への連携などが本部に残る場合があります。

そのため、倉庫外注とあわせて、出荷依頼や在庫管理の流れまで見直すことが大切です。


こうした本部業務まで減らしたい場合は、出荷依頼の受付・集約をシステム化するのもひとつの方法です。これまで本部で対応していたExcelへの転記や、倉庫会社への連携といった作業も減らしやすくなります。

販促クラウド「SPinno」は、販促物の在庫情報や営業・店舗からの出荷依頼を一元管理できる販促物管理システムです。倉庫外注とあわせて、本部の対応負担もできるだけ減らしたい方は、販促クラウドSPinnoの詳細もぜひご覧ください。

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